もくじ
EaseUS Disk Copy活用完全ガイド:初心者からプロまで!Windowsのクローン作成・OS移行・M.2 SSD換装まで徹底解説
はじめに:なぜ「ディスククローン」「クローン作成」が現代PCユーザーの必須技術なのか
パソコンのストレージ管理において、「ディスククローン(Disk Clone)」という言葉を耳にしたことはありませんか?これは、あるディスクの内容(OS・アプリ・データ・設定)を丸ごと別のディスクにコピーする技術です。
昨今、パソコンの高速化や大容量化の流れで、従来のHDDから高速なSSD(特にM.2 SSD)へ換装するユーザーが増えています。その際、
- OSを再インストールし直す
- 面倒な環境再設定やデータ移行の手間
を避けて、今のパソコン環境を丸ごと新しいディスクに移行できるのが「クローン作成」のメリットです。
一方で、クローン作成をサポートするソフトは数多く存在し、操作の難しさや信頼性もまちまち。初心者にはハードルの高い作業に感じるかもしれません。
そこで本記事は、世界的に人気のEaseUS社製ユーティリティソフト「EaseUS Disk Copy」にフォーカスし、初心者が操作に迷わず、安全にクローンを完了できるように、各機能の深堀りから導入手順、Windows 11対応、M.2 SSD換装まで網羅的に解説します。
1. EaseUS Disk Copyとは?機能と特徴を徹底解説
1-1. そもそも「クローン作成」とは?
複数のストレージがパソコンにある場合、どちらかのディスクに入っているOSやファイルをそっくり別ディスクにコピーし、そちらから起動できるようにすることを意味します。イメージコピーと違い、セクタ単位でのコピー(セクタバイセクタ)が可能な点が、システム移行や障害対策に適しています。
1-2. EaseUS Disk Copyの主な機能
- ディスククローン/パーティションクローンの作成
HDDやSSDのまるごとコピーや、一部パーティションのコピーに対応。 - セクタバイセクタコピー機能
表面的に見えるファイルだけでなく、ディスクの全セクタを1:1でコピー。システム起動に必要な隠し領域も確実にコピー。 - ブータブルメディア作成
USBメモリやCD/DVDに起動可能な環境を作り、OSが立ち上がらない場合の復旧として使えます。 - 直感的でわかりやすい操作画面
複雑な専門知識がなくても画面の案内に従うだけで操作可能。 - パーティションサイズ自動調整
コピー先の容量に合わせてパーティションを自動調整、容量違いのディスク間でも違和感なし。 - OS移行機能
クローン作成と同時にWindowsシステムを移行。ドライバの自動調整や起動情報の修正もサポート。 - 多様なエディション
個人向けのPro版、商用やITサポート向けのTechnician版、サーバー専用のServer版と用途に応じて選べます。
1-3. メリット・評判
- 「とにかく簡単、初心者でも扱える」
- 「クローンに失敗しにくい設計」
- 「高性能SSD換装に最適」
- 「障害復旧時の緊急手段として安心」
1-4. 注意点
- 無料版はクローン作成が不可、体験操作のみ。実用なら有料版必須。
- コピー先ディスクのデータはすべて消去されるので必ずバックアップ推奨。
- 理解不足のまま操作すると、誤ったディスクの上書きに注意。
2. エディションごとの機能比較:あなたに最適な版はどれ?
機能 | 無料版 | Pro版 | Technician版 | Server版 |
---|---|---|---|---|
ディスククローン作成 | × | ○ | ○ | ○ |
パーティションクローン作成 | × | ○ | ○ | ○ |
セクタバイセクタクローン | × | ○ | ○ | ○ |
パーティションサイズ自動調整 | × | ○ | ○ | ○ |
ブータブルメディア作成 | × | ○ | ○ | ○ |
1クリックOS移行 | × | ○ | ○ | ○ |
オフラインクローン | × | ○ | ○ | ○ |
Windows Server対応 | × | × | ○ | ○ |
ネットワーク経由の複数端末対応 | × | × | × | ○ |
商用利用 | × | × | ○ | ○ |
価格帯(参考) | 無料 | 約2,600円 | 約12,000円 | 約108,000円 |
無料版…クローン操作は不可。体験や画面確認だけなら可。
Pro版…個人利用に最適。1台PCまで。ほぼすべての機能が利用可。
Technician版…複数PC対応、法人利用可、Windows Server対応。
Server版…企業サーバー向け。ネットワーク経由一括管理や多台数対応。
3. 【初心者向け】EaseUS Disk Copyのダウンロード~クローン開始まで使い方を完全解説
3-1. EaseUS Disk Copyの安全ダウンロード方法
- まず、EaseUS Disk Copy公式サイトにアクセスし、必ず正規のインストーラーを入手してください。非公式サイトはウイルス混入リスクあり。
- 「無料ダウンロード」ボタンをクリックしてダウンロード。
ダウンロードフォルダを選択し、保存をクリックしてダウンロードします。
3-2. 安心インストールのポイント
- ダウンロードされた実行ファイルを起動するためにブラウザ右上の「ダウンロード」アイコンをクリックします。
ダウンロードされたファイル名が表示されているので、ファイル名右横のフォルダーアイコンをクリックします。
ダウンロードフォルダにダウンロードしたEaseUS Disk Copyのインストール用実行ファイルが保存されているので、実行ファイルをダブルクリックします。 - インストールが始まります。
- インストールが完了すると初期画面が表示されます。
このまま使い始めても問題ありませんが、安全を期して、インストール完了後、PCを再起動すると安定稼働しますので、再起動がオススメです。
3-3. 初期起動と設定
- ソフトを起動し、有料版購入済みならウィンドウ右上の黄色い鍵マークをクリックしライセンスコードを入力して認証します。
- 日本語表示になっているか確認。
ウィンドウ右上の三本線をクリックし、[言語] → [日本語] で設定完了になります。
3-4. クローン手順の基本まとめ
- クローン化したいディスクを接続しておきます。
- 「ディスクモード」をクリック。
- ソース(コピー元)ディスクを選択。
※通常は、EaseUS Disk Copy を起動すると、「ディスクモード」が選択され起動されています。 - ターゲット(コピー先)ディスクを選択(ここでのデータは全て消去されます)。
- パーティションサイズ自動調整やSSD最適化オプションを設定。
- ディスク自動調整
ターゲットディスクがソースディスクよりもサイズが大きい場合、自動的にパーティションのサイズが変更されます。 - ソースと同様にコピー
ターゲットディスクがソースディスクよりも大きくてもパーティションサイズを同サイズでクローン化します。
そのため、余ったディスク容量は、未割り当て領域として扱われます。
- ディスク自動調整
- 「実行」ボタンでスタート。進捗をじっくり待ちます。
3-5. 作業終了後の注意点
- BIOS/UEFIで起動ディスクの優先順位を新ディスクに切り替える必要があります。
- 旧ディスクは念のため数日間バックアップとして保持。問題なければ安全にフォーマット可能。
4. Windows 11環境でのハードディスククローンの具体例
4-1. 事前準備のポイント
- 新SSDをSATAまたはM.2スロットに正しく接続。
- データのバックアップを必ず実施。
- EaseUS Disk Copyの最新版を公式サイトからインストール。
4-2. ソフト起動・ディスク認識の確認
- 起動時に新規ディスクが表示されているか確認。
- 正常に認識されていない場合は接続やBIOS設定を見直しましょう。
4-3. ディスククローン操作
- メイン画面から「ディスクモード」を選択。
- ソースディスク「コピー元(Windows11がインストールされているディスク)」を指定し、「次へ」。
- ターゲットディスク「コピー先ディスク」を指定。容量違いの場合、必ず「パーティションサイズ自動調整」をON。
- SSDには「SSD最適化」も忘れずチェック。
- 「実行」して待機。
4-4. 完了後の設定
- PCをシャットダウンし、旧ディスクを外すか、起動順序をBIOSで新ディスクに設定。
- Windows11が問題なく起動し、アプリやデータも確認。
※↓【詳細解説】Windows 11でハードディスクをクローンする方法については、EaseUS Disk Copy公式サイトで詳しく説明がされているので参考にしてみてください。
5. M.2 SSDの容量アップに欠かせない!より大きなM.2 SSDへのクローン作成手順
5-1. 準備編:M.2 SSDの接続方法
- ノートPCにM.2スロットが1つしかない場合は、USB接続のM.2外付けケースやアダプタで新SSDを一時接続。
- デスクトップなら、複数M.2スロットがあるか確認し、新SSDを装着。
5-2. EaseUS Disk Copyの起動・ディスクモード選択
ソフトを立ち上げ「ディスクモード」で作業スタート。
5-3. コピー元とコピー先の指定
- コピー元に小容量のM.2 SSDを選択。
- コピー先に新たに接続した大容量M.2 SSDを指定。事前バックアップ必須。
5-4. パーティションレイアウト自動調整
- コピー先容量に応じてパーティションサイズを調整。
- 「SSDに最適化」もオンにして高速化。
5-5. クローン開始と完了後の処理
- クローン実行中は電源断・ケーブル抜去厳禁。
- 完了後はPCをシャットダウンし、古いSSDを取り外し、新SSDのみで起動。
- BIOSで起動ドライブを新SSDへ設定。
- Windows起動、アプリ動作を確認。
5-6. トラブル対策
- 起動しない場合は、UEFI/レガシーモード設定の見直しや修復ディスクによるスタートアップ修復を試みる。
- Windows認証が外れる場合は、Microsoftアカウント連携や電話認証で再認証を行う。
※↓PCでM.2 SSDをより大きなM.2 SSDにクローンする方法については、EaseUS Disk Copy公式サイトで詳しく説明がされているので参考にしてみてください。
6. トラブルシューティング&FAQ:クローン作成でよくある疑問・失敗例
問題・疑問 | 解決策・ポイント |
---|---|
ソフトがディスクを認識しない | ケーブル・接続不良確認、BIOS設定再確認、PC再起動 |
コピー先ディスクの容量が小さいと怒られる | コピー元より同じか大きい容量必須。容量不足の場合はクローン不可。 |
クローン完了後にWindowsが起動しない | BIOSの起動順序設定確認やUEFIとレガシーの切り替え試行、修復起動 |
クローン中に電源が切れてしまった | 作業が不完全の可能性あり。再クローンまたはWindows回復が必要 |
コピー先のディスクのデータが消えてしまった | 大前提。重要データはクローン前に必ずバックアップ |
SSD換装後パフォーマンスが悪い | 「SSD最適化」設定を有効に、TRIM機能が有効か確認 |
7. まとめ
EaseUS Disk Copyは、初心者でも扱いやすく多機能、Windows 11対応、M.2 SSD換装に強いクローンツールです。
- ストレージ換装やOS移行をスムーズに行いたい
- 大切なデータや環境をまるごと簡単に移行したい
- ブータブルメディア作成で緊急復旧対応したい
そんな方にとって、「EaseUS Disk Copy」は最適の選択肢と言えます。
導入は公式からダウンロードし、安全にインストール。操作は手順を守り、コピー元・先を間違えずに慎重に設定。バックアップも必ず取ること。トラブル時も落ち着いて対処すれば、ほとんどの問題は解決可能です。
PCのストレージ管理の知識とスキルを向上させ、日々のPC快適化に役立ててください。
※本記事は2025年8月時点の情報を元に作成しております。最新版の情報やアップデートは公式サイトを必ずご確認ください。
コメント