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Wi-Fi(無線LAN)の電波が弱い!ふすま・土壁・塗り壁は意外な落とし穴?
現代の生活に欠かせないWi-Fi。しかし、「なぜか自宅の一部の部屋だけ電波が弱い」「ふすまや土壁を挟むと急に通信が不安定になる」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。実は、和風住宅や日本家屋特有の「ふすま」「土壁」「塗り壁」などの建材が、Wi-Fi電波の大きな障害となることがあるのです。本記事では、その理由と具体的な対策について詳しく解説します。
なぜふすま・土壁・塗り壁がWi-Fiの電波を弱めるのか?
電波は障害物に弱い
Wi-Fi(無線LAN)の電波は、空気中を360度に広がりながら飛んでいますが、途中に障害物があるとその強度が大きく減衰します。たとえば、「ふすま1枚隔てただけでも電波の強度に影響が出る」ほど、無線LANは障害物の影響を受けやすい性質を持っています。
土壁・塗り壁の落とし穴
特に「土壁」は、内部に含まれる湿気が原因で電波を吸収しやすいという特徴があります。Wi-Fiを含む無線電波は水分に吸収されやすいため、湿気を多く含む土壁は電波の通り道を遮断しやすいのです。
また、塗り壁や外壁の塗装に金属成分が含まれている場合、これも電波を大きく遮断する要因になります。鉄筋コンクリートや金属を含む建材も同様に、Wi-Fi電波を大きく減衰させます。
まとめ:電波を弱める主な建材
- 土壁(湿気を含みやすく、電波を吸収)
- 塗り壁(塗料に金属成分が含まれる場合は特に注意)
- 鉄筋コンクリート
- 金属を含む建材や家具
- ふすまや障子(意外にも電波を弱めることがある)
電波が弱くなるとどうなる?
- インターネットが遅い、途切れる
- 動画が止まる、オンライン会議が不安定
- スマート家電やIoT機器が反応しない
このような症状が出た場合、建材による電波減衰が疑われます。
電波が弱くなる場所の特徴
- ルーターから離れた部屋
- ふすまや土壁、塗り壁を挟んだ部屋
- 水槽や花瓶、電子レンジなど水分や金属が近くにある場所
- 家の隅や床近く、家具の裏など障害物が多い場所
Wi-Fi電波を強くする具体的な対策
1. ルーターの設置場所を見直す
- 家の中心、かつ床から1~2mの高さに設置する
- なるべく障害物(壁・家具・家電)を避ける
- 頻繁にWi-Fiを使う部屋に近い場所に置く
2. 中継器やメッシュWi-Fiの活用
土壁や塗り壁を挟む場合、ルーターの電波が届きにくくなります。そんなときは「Wi-Fi中継器」や「メッシュWi-Fi」を設置することで、電波の届く範囲を広げることができます。
- 中継器は親機(ルーター)と電波が弱い部屋の中間に設置
- メッシュWi-Fiは複数の端末で家全体をカバー
3. ルーターや端末のアップデート・再起動
- ルーターや子機のファームウェアを最新にする
- 定期的に再起動して不具合をリセットする
- 古いルーターは新しい規格(Wi-Fi 6など)対応のものに買い替えを検討
4. 周波数帯やチャンネルの見直し
- 2.4GHz帯は壁や障害物に強いが、電波干渉が起きやすい
- 5GHz帯は高速だが、壁や障害物に弱い
- 状況に応じて切り替えたり、チャンネルを変更して干渉を避ける
5. 有線接続の活用
どうしても無線が届きにくい場合は、有線LANでの接続も検討しましょう。特にリモートワークやオンライン会議など安定性が求められる用途には有効です。
実際に効果があった工夫例
- 土壁の部屋でWi-Fiがつながらない場合、ルーターを土壁の近くまで有線で延長し、最後の数メートルだけ無線で飛ばすことで改善したケース
- 中継器を設置することで、今まで電波が届かなかった部屋でも快適にネットが使えるようになった事例
まとめ:和風住宅・古民家こそWi-Fi対策が重要
ふすまや土壁、塗り壁は日本の住宅に多く使われており、見た目には「薄い」や「通りやすそう」と思いがちですが、実はWi-Fi電波にとっては大きな障害物です。ルーターの設置場所の工夫や中継器の活用、場合によっては有線接続も取り入れながら、快適なネット環境を整えましょう。
「つながりにくいから」と諦めず、少しの工夫で驚くほどネット環境が改善することもあります。ぜひ本記事を参考に、ご自宅のWi-Fi環境を見直してみてください。
参考:Wi-Fi電波を強くするチェックリスト
- ルーターの設置場所を家の中心・高い位置に変更
- 障害物(壁・家具・家電)を避けて設置
- 中継器やメッシュWi-Fiを導入
- ルーターや端末のアップデート・再起動
- 周波数帯やチャンネルの見直し
- 必要なら有線接続も検討
和風住宅の“意外な落とし穴”を知り、ストレスフリーなWi-Fi生活を手に入れましょう!
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