もくじ
ミニPCの新時代を切り開く「MINISFORUM AI X1」
~高コスパ&OCuLink対応で外付けGPUも使える最強ミニPCの実力を徹底解説~
はじめに
近年、ミニPC市場は驚くべき進化を遂げています。その中でも、2025年春に登場した「MINISFORUM AI X1/AI X1 Pro」は、コンパクトな筐体に最新のAI機能と圧倒的な拡張性を詰め込んだ“最強”と呼ぶにふさわしい製品です。特に注目すべきは、外付けGPU(eGPU)を高効率で接続できる「OCuLink」ポートを搭載し、コストパフォーマンスも抜群な点。この記事では、MINISFORUM AI X1シリーズの魅力、スペック、実際の使い勝手、そしてOCuLinkによるeGPU活用術まで、徹底的に解説します。
MINISFORUM AI X1/AI X1 Proとは?
MINISFORUM AI X1シリーズは、最新のAMD Ryzen AI 9 HX 370(ProはAI 9 HX 370、無印はRyzen 7 260)を搭載したミニPCです。最大12コア24スレッド、最大5.1GHz動作の高性能CPUと、AI処理専用のNPU(最大50 TOPS)を内蔵し、Windows 11のCopilot+機能もフル活用できる「Copilot+ PC」認証モデルでもあります。
主な特徴
- 超高性能Ryzen AI 9 HX 370(Pro)搭載
- 最大32GB(最大96GB拡張)のDDR5メモリ
- 1TB NVMe SSD(最大3基搭載可能)
- Radeon 890M内蔵GPUでミドルレンジゲーミングも可能
- OCuLinkポート搭載で外付けGPU増設に対応
- Wi-Fi 7、2.5GbE LAN×2、Bluetooth 5.3/5.4
- 最大4画面同時出力(HDMI 2.1、DP 2.0、USB4×2)
- 電源内蔵でスッキリ配線
- 指紋認証、Copilotボタン、SDカードスロットなど充実のI/O
実際のパフォーマンスと使い勝手
CPU・AI性能
AI X1 ProのRyzen AI 9 HX 370は、Zen5とZen5cのハイブリッド設計で、マルチタスクやAI処理、クリエイティブ用途まで幅広く対応。NPUは最大50TOPSのAI演算性能を持ち、Copilot+のAI機能も快適に動作します。
グラフィック性能
内蔵のRadeon 890M(RDNA3.5、16CU)は、Steam DeckやASUS ROG AllyのRyzen Z1 Extremeを上回る性能。3DMark TimeSpyで約3000ポイント、Apex Legends(1080p High)で平均51fps、GTA Vで63fpsと、軽~中量級のゲームなら十分なパフォーマンスを発揮します。
ただし、メモリがDDR5-5600MT/sとやや遅めなため、同社のAI370(LPDDR5x-7500MT/s)よりグラフィック性能は若干落ちます。重いゲームや高解像度・高画質でのプレイには、やや物足りなさを感じる場面もあります。
OCuLinkとは?ミニPC最強化のカギ
OCuLinkの概要とメリット
OCuLink(Optical Copper Link)は、PCI Express(PCIe)信号を外部に直接伝送するインターフェース。従来のThunderbolt 3/4(USB4)よりも高い帯域幅(PCIe 4.0×4=64Gbps)、低レイテンシを実現し、eGPU(外付けGPU)の性能を最大限引き出せるのが最大の強みです。
OCuLinkの主なメリット
- ThunderboltよりもeGPUの性能劣化が少ない(10~15%程度)
- PCIe 4.0×4の高速・安定接続
- 低レイテンシでリアルタイム性が高い
- Thunderbolt対応eGPUボックスより安価な製品が多い
- ハイエンドGPU(RTX 4090など)でもボトルネックが少ない
デメリット
- プラグアンドプレイ非対応(接続時はPCの電源OFF必須)
- 対応ミニPCやeGPUドックがまだ少ない
- ケーブル長や取り扱いに注意が必要
OCuLinkでできること
MINISFORUM AI X1シリーズにOCuLink対応eGPUドック(例:MINISFORUM DEG1等)とデスクトップ用GPU(RTX 3060~4090など)を接続すれば、本格的なゲーミングPCやAI計算機に早変わり。Thunderbolt接続よりも最大10~30%高いパフォーマンスを発揮するケースも報告されています。
OCuLinkで広がる活用シーン
ゲーミング
- 軽~中量級ゲームは内蔵GPUで十分
- 重量級・最新AAAタイトルもeGPU(OCuLink経由)で快適動作
- 4K/8K高解像度ゲーミングも可能
クリエイティブ・AI用途
- 動画編集や3DCGレンダリング、AI学習/推論も外付けGPUで高速化
- マルチディスプレイ環境で作業効率UP
ビジネス・普段使い
- コンパクトな筐体でデスクを広く使える
- 指紋認証やCopilotボタンでセキュリティ・操作性も抜群
- Wi-Fi 7や2.5GbEで高速ネットワーク環境も万全
コストパフォーマンスと実売価格
MINISFORUM AI X1 Proは、32GBメモリ+1TB SSDモデルで約15万円前後。ベアボーンなら12万円程度から入手可能。同等スペックのノートPCやデスクトップと比べても非常に高コスパです。
さらに、eGPU環境を後から追加できるため、最初はミニマム構成で導入し、必要に応じてグラフィックス性能を強化できる拡張性も魅力です。
実際のユーザー評価
- 静音性が高く、リビングやオフィスでも快適
- 電源内蔵で配線がスッキリ
- デザインや質感も高評価
- 普段使いからメインPC用途まで十分な性能
- AI機能やCopilot+対応も将来性あり
まとめ:MINISFORUM AI X1は“最強”ミニPCか?
MINISFORUM AI X1シリーズは、
最新AI対応の高性能CPU
コンパクトな筐体に充実のI/O
OCuLinkによるeGPU拡張性
高コスパ
という、現代ミニPCに求められる要素をすべて兼ね備えています。
「省スペースで高性能」「用途に応じてパワーアップできる」「コストを抑えつつ最新技術を体感したい」――そんな欲張りなニーズに応える、まさに“最強”のミニPCといえるでしょう。
特にOCuLink対応は、ゲーミングやAI用途で「据え置きデスクトップ級の拡張性」を求める方にとって、これまでにない新たな選択肢となります。
これからミニPCを選ぶなら、MINISFORUM AI X1シリーズをぜひ候補に加えてみてください。
参考:OCuLinkでeGPUを使うための基本構成
パーツ | 内容例 |
---|---|
ミニPC | MINISFORUM AI X1(OCuLink搭載) |
eGPUドック | OCuLink→PCIe変換(DEG1等) |
GPU | デスクトップ用(RTX 3060~4090) |
ATX電源 | GPU用補助電源付き |
電源起動ツール | 24ピンジャンパー等 |
こんな人におすすめ
- デスク周りをスッキリさせたいが、性能も妥協したくない
- ゲーミングやAI用途で拡張性を重視したい
- 省スペース・高コスパなPCを探している
- 最新のAI機能やマルチディスプレイ環境を活用したい
MINISFORUM AI X1シリーズは、ミニPCの“常識”を覆す一台。
あなたも次世代のPC体験を、手のひらサイズで始めてみませんか?
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