古いバージョンのMicrosoft Officeを使い続ける危険性とMicrosoft 365 Familyへの移行のススメ

 

古いバージョンのMicrosoft Officeを使い続ける危険性とMicrosoft 365 Familyへの移行のススメ

古いバージョンのMicrosoft Officeを使い続ける危険性

1. セキュリティリスクの増大

Microsoft Officeは、サポート期間が終了するとセキュリティ更新プログラムやバグ修正が一切提供されなくなります。この状態で使い続けると、以下のような深刻なリスクが発生します。

  • 新たな脆弱性が発見されても修正されず、マルウェアやランサムウェア、ゼロデイ攻撃などの標的となりやすくなる。
  • セキュリティソフトを導入していても、Office自体の脆弱性はカバーしきれないため、情報漏えいやデータ破損の危険性が高まる。
  • IPA(情報処理推進機構)も、サポート切れOfficeの利用継続に対して強い注意喚起を行っています。[1]

2. サポート・トラブル対応不可

サポート終了後は、Microsoftによる電話やチャットサポート、オンラインヘルプの提供も終了します。不具合が発生しても自己解決するしかなく、業務や学習の継続に大きな支障をきたす可能性があります。

3. 互換性・業務効率の低下

  • 最新版Officeで作成されたファイルが正しく開けない、表示が崩れる、編集できないなどの互換性トラブルが発生しやすくなります。
  • 新機能や最新のセキュリティ対策技術も利用できず、現代の多様な働き方(テレワーク、共同編集など)にも対応できません。

4. 信用失墜のリスク

特にビジネス利用の場合、情報漏えいや業務トラブルが発生すると、取引先や顧客の信頼を大きく損なうリスクがあります。

Microsoft 365 Familyへの早期移行のススメ

1. 常に最新・安全なOffice環境

Microsoft 365 Familyはサブスクリプション型サービスで、契約期間中は常に最新バージョンのOfficeアプリを利用できます。セキュリティ更新も自動で適用されるため、サイバー攻撃や情報漏えいのリスクを大幅に低減できます。

2. コストパフォーマンスと柔軟な利用

  • 1契約で最大6人まで利用でき、各ユーザーが5台までインストール可能(最大30台)。
  • 各ユーザーに1TBのOneDriveクラウドストレージが付与され、データのバックアップやデバイス間のファイル共有も簡単。
  • 年間契約ならコストも抑えられ、家族全員で使う場合は非常に経済的。

3. 多様なデバイス・OSに対応

Windows、Mac、iOS、Androidなど、さまざまなデバイスで利用できるため、家庭内のパソコン、タブレット、スマートフォンを問わず活用できます。

4. 共同編集・AI機能など最新サービス

  • 複数人でのリアルタイム共同編集やファイル共有が可能で、家族や小規模グループでの作業効率が大幅に向上。
  • Microsoft CopilotなどAIによる生産性向上機能も利用でき、日常業務や学習がより快適に。

5. セキュリティ・見守り機能も充実

Microsoft Defenderやファミリーセーフティ機能など、家族全員のデータやデバイスを守るための機能も搭載されています。

Microsoft 365 Family移行時の注意点

1. データのバックアップと移行準備

  • Office移行前に、ローカル保存の重要なファイルやOutlookデータ(.pst/.ost)は必ずバックアップを取る。
  • OneDriveを活用してクラウド上にデータを保存しておくと、移行後もスムーズに作業を再開できます。

2. Microsoftアカウントの準備

  • 各ユーザーが自分のMicrosoftアカウントを持っている必要があります。
  • 家族で共有する場合、招待メールの受信やアカウントの有効化手続きが必要です。

3. サブスクリプションの切り替え方法

  • 既存のOffice(買い切り版やPersonal)からFamilyへ切り替える場合、ライセンスの有効期限が日数調整されて新サブスクリプションに加算されます(例:Personal→Familyは残存日数の約85%が加算)。
  • 切り替えは早めに行う方が、セキュリティ・機能面での恩恵をすぐに受けられます。

4. 共有・インストール時の注意

  • Familyは最大6人まで、各ユーザー5台までインストール可能ですが、アカウントごとに管理されるため、誰がどのデバイスで利用するかを明確にしておくとトラブル防止になります。
  • サブスクリプションの共有招待が迷惑メールフォルダに入ることがあるため、招待メールが届かない場合は必ず確認。

5. 法人・商用利用のルール

  • 日本国内ではMicrosoft 365 Familyの商用利用も認められていますが、将来的な規約変更やサポートの範囲には注意が必要です。
  • 法人向けの専門的なサポートや機能が必要な場合は、ビジネス向けプランも検討しましょう。[2]

6. Officeアプリやアドイン、設定の移行

  • Outlookのアカウントや設定、ExcelやWordのアドインなどは事前にエクスポートや画面キャプチャで記録しておくと、移行後の再設定がスムーズです。

まとめ

古いバージョンのMicrosoft Officeを使い続けることは、セキュリティ・互換性・サポート・業務効率など多方面で大きなリスクを伴います。Microsoft 365 Familyへの早期移行は、最新機能・高いセキュリティ・コスト効率・多様な働き方への対応といった多くのメリットがあります。

移行時は、データのバックアップやアカウント準備、サブスクリプションの切り替えルール、共有時の注意などを押さえ、安全かつ快適な新しいOffice環境を手に入れましょう。家族や小規模グループでの利用には、Microsoft 365 Familyが最適な選択肢です。

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