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MiniTool PDF Editor 完全ガイド:ダウンロードから高度な活用術まで徹底解説
PDF編集ソフトの選択に迷っている方必見!本記事では、無料試用からインストール、基本操作、主要機能、競合製品比較、さらに応用的なCAD変換やOCRワークフローまで、MiniTool PDF Editor の全貌を余すところなくお届けします。
1. はじめに:MiniTool PDF Editor とは
MiniTool PDF Editor は、中国発のミニツール社が提供するオールインワン PDF編集ソフトです。
- Windows 7 ~ 11、macOS に対応(一部機能は macOS 版で制限)
- 無料試用(7日間)→閲覧のみ、Pro版購入で全機能無制限
- Office ライクなリボンUIで初見でも直感的に操作可能
主な特徴
- テキスト・画像・リンク編集、ページ操作、背景変更
- PDF ⇄ Word/Excel/PPT/画像/TXT/HTML/EPUB/CAD(DWG・DXF)/PDF/A/XPS/Markdown 変換
- OCR(110言語対応)、TTS(16言語)、翻訳(110言語間)
- 注釈、スタンプ、フォーム作成、電子署名、圧縮、結合・分割、バッチ処理
企業のコスト削減、個人利用の高度化ニーズにも応える廉価なライセンス設定が魅力です。
2. ダウンロード&インストール手順
- 公式サイト https://pdf.minitool.com にアクセスし、「Free Download」をクリックします。
- ブラウザ(Microsoft Edge)のウィンドウ右上のダウンロードアイコンをクリックし「名前を付けて保存」をクリックします。
- ダウンロードフォルダが開くので「保存」をクリックします。
- ダウンロードが完了したら、フォルダアイコンをクリックします。
- ダウンロードフォルダが開くので、ダウンロードしたファイルをダブルクリックします。
- インストールが開始されるので、「Install Now」をクリックします。
- インストールが完了するので、「Start Now」をクリックします。
- PDF編集ソフトが起動します。
- ここで、ライセンス認証ダイアログと共に、MiniTool PDF EditorをデフォルトのPDFビューワーに設定するか尋ねるダイアログが表示されます。
もし、デフォルトのPDFビューワーとして設定する場合には「OK」設定しないのであれば「Cancel」をクリックします。 - ライセンスを購入しているのであれば、「Activate」をクリックします。
なお、ライセンスを購入せずに使用する場合には、7日間はフルバージョンの機能を使えますが、7日を過ぎるとPDFの閲覧としての機能のみに制限されます。
ライセンス番号を入力し、「Activate」をクリックします。
ライセンス認証が完了したら、「OK」をクリックします。 - ライセンスを購入後は、フルバージョンの機能をお使いいただけます。
3. リボンUIの構成と基本操作
MiniTool PDF Editor の操作は Microsoft Office に近いリボンUIが特徴。主なタブと代表機能は以下の通りです。
- Home タブ
主な機能:各タブからよく使われる機能が表示されています。例えば、PDF 開閉、保存、結合、分割、抽出、ページ並べ替え - View タブ
主な機能:PDF表示モードの切り替え、PDFを回転、PDFテーマの変更、キャプチャ、スライドショー、分割表示、単語数、詳細検索、逆順表示、クイック翻訳 - Annotate タブ
主な機能:ハイライト、タイプライター、下線、波線、キャレット、矢印、線、図形、取り消し線、付箋、スタンプ、ステッカー、添付ファイル、テキストボックス、チェックボックス、測定、消しゴム - Edit タブ
主な機能:テキストの挿入、画像、テキスト、リンク、背景の追加、PDFページを切り抜く、PDFページを分割、傾き補正、OCR、目次を抽出 - Convert タブ
主な機能:PDFからWord・PowerPoint・Excelへ(およびその逆)、PDFからJPG・BMP・TIFF・PNGへ(およびその逆)、PDFからHTMLへ、PDFからTXTへ、PDFからDWGおよびDXFへ(およびその逆)、スキャンするPDF、PDFから検索可能なPDFへ - Page タブ
主な機能:PDFを結合、PDFを分割、PDFを抽出、PDFにページを追加、PDFページを置き換える、PDFからページを削除する、PDFにページ番号を追加する、PDFにヘッダーとフッターを追加する - Protect タブ
主な機能:PDFをパスワードで保護する、PDFからパスワードを削除する、PDFに署名を追加する(電子署名)、PDFに透かしを追加する - Share タブ
主な機能:メールに送信 - Help タブ
4. 主要機能の詳細解説
4.1 テキスト&画像編集
- テキスト編集:フォント、サイズ、色変更、改行・インデント調整が可能。
- 画像操作:画像の挿入、移動、サイズ変更、トリミング、回転。
- リンク設定:内部リンク、外部URL、メールアドレスへのリンクを簡単追加。
4.2 ページ管理
- 結合:異なるPDFや画像ファイルをドラッグ&ドロップで一括マージ。
- 分割:ページ番号やファイルサイズで分割。
- 抽出:指定ページを新規PDFとして保存。
- 並べ替え・削除:サムネイルからドラッグ操作でレイアウト変更可。
4.3 形式変換
- Office 連携:Word/Excel/PPT との相互変換で再編集・再利用が容易。
- 画像変換:JPG/PNG/BMP/ICO → PDF、PDF → 各種画像。
- TXT/HTML/Markdown:テキストデータ抽出やWebコンテンツへの流用に最適。
- CAD 形式:PDF内のベクターデータを DWG/DXF に変換し、AutoCAD や Jw_cad で再利用可。
- XPS/PDF-A:長期保存用 PDF/A や Microsoft XPS との変換。
4.4 OCR(光学文字認識)
- 対応言語:110言語対応で多国語文書も一括認識。
- 出力形式:
- Editable Document:OCR後もレイアウトを維持した編集可能なPDF
- Text Only:純粋なテキスト抽出
- バッチOCR:複数ファイルをまとめてOCR処理し、編集PDFやテキスト出力が可能。
4.5 注釈とレビュー
マーカー、図形、コメント、スタンプで PDF レビューを効率化。共有機能がない代わりにファイル出力後、クラウドストレージやメールでやり取り。
4.6 セキュリティ
- パスワード保護:閲覧/印刷/編集 権限を個別設定可。
- 電子署名:自己署名または証明書ベースの署名機能。
- 暗号化:AES-256 ビット暗号化に対応。
5. 競合製品との比較
機能 | MiniTool PDF Editor | Adobe Acrobat DC | Foxit PDF Editor | Nitro PDF Pro |
---|---|---|---|---|
テキスト編集 | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
画像編集 | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
ページ操作 | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
形式変換 | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
OCR | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
注釈・レビュー | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
フォーム作成・電子署名 | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
バッチ処理 | — | ✓ | — | ✓ |
コラボレーション | — | ✓ | — | — |
価格感 | 安価 | 高価 | 中価格 | 中価格 |
UI ライク度 | Office ライク | 独自リボン | メニューバー | リボンライク |
プラットフォーム対応 | Windows/macOS | Win/macOS/Mobile | Win/macOS/iOS/Android | Win/Mac/iOS/Android |
ポイント:価格重視なら MiniTool、企業導入なら Adobe、フォーム/eSign重視なら Foxit、多デバイス対応なら Nitro。
6. 応用ワークフロー
6.1 建設業に役立つ!XPS を DWG/DXF/CAD に変換する方法
MiniTool PDF Editor では、XPS 形式のファイルを一度 PDF に変換したうえで、CAD(DWG/DXF)形式へ出力します。以下の手順に従って操作してください。
- XPS → PDF に変換
- MiniTool PDF Editor を起動し、上部リボンの[Convert]タブをクリック。
- [More to PDF]→[XPS to PDF]を選択。
- 表示されたダイアログで[Add Files]をクリックし、変換したい XPS ファイルを追加。
- 必要に応じて出力先フォルダを指定し、[Start]をクリックして PDF へ変換を実行。
- MiniTool PDF Editor を起動し、上部リボンの[Convert]タブをクリック。
- PDF → CAD(DWG/DXF)に変換
- MiniTool PDF Editor のメイン画面に戻り、左上の[MiniTool Pro]アイコンをクリック。
- メニューから[Export PDF as]→[CAD]を選択。
- 新しいウィンドウで[Add Files]を押し、手順1で作成した PDF を追加。
- 出力形式として[DWG]または[DXF]を選び、出力先を設定。
- [Start]をクリックし、CAD 形式への変換を開始。
- Jw_cad や AutoCAD などで開き、ベクターデータの精度を確認(DXF 推奨)。
- 変換後の確認と注意点
- 変換された DWG/DXF ファイルは、AutoCAD や Jw_cad、HO_CAD などの CAD ソフトで開いて内容を確認してください。
- 日本語文字や寸法線はフォーマットによっては文字化けする場合があるため、DXF 形式での出力を推奨します。
- スキャンしたラスタ形式の PDF(画像 PDF)はベクター情報を含まないため、CAD 変換の対象外です。
以上の手順で、XPS ファイルを DWG/DXF/CAD 形式へ変換できます。業務で CAD データを再編集・活用する際にご活用ください。

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6.2 注文書をFAXで受けている業態に役立つ!FAX 受信データの一括OCR → テキスト保存
以下の手順に従い、複数の FAX データ(PDF または画像)をまとめて OCR 処理し、テキストファイル(.txt)として保存できます。
- 前提
FAX は PDF 形式で受信しているものとします。もし TIFF 等の画像形式で受信している場合は、1 で「画像 PDF への変換」を行ってください。
- FAX データを PDF にまとめる/作成する
- MiniTool PDF Editor を起動し、上部リボンの[Home]タブから[Merge]をクリック。
- ポップアップで[Add Files]を押し、FAX 受信データ(PDF または画像ファイル)をすべて選択。
- [Output Path]を設定し、[Start]をクリックして一つの PDF に結合する。
- OCR 処理を実行
- 結合した PDF を MiniTool PDF Editor で開き、上部リボンの[Edit]タブにある[OCR]を選択(スキャン PDF の場合は画面上の「Apply OCR」でも可)。
- 「Recognized Document」ウィンドウで以下を設定
- Document Language:日本語または必要言語を選択
- Output:「Text with Original Formatting」(テキスト抽出用)
- Page Range:「All Pages」
- [Apply]をクリックし、OCR 処理を実行。完了後、自動で OCR 結果付き PDF が新タブで開く。
- OCR 結果をテキストファイルに保存
- OCR 処理済み PDF をアクティブにしたまま、上部リボンの[Convert]タブをクリック。
- [PDF to TXT]を選択し、出力先フォルダを指定。
- [Start]をクリックすると、OCR テキストを抽出した .txt ファイルが生成される。
以上で、FAX で受信した複数のドキュメントを一括で OCR 処理し、テキスト形式で保存できます。

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7. トラブルシューティング&ヒント
- 文字化け:日本語PDFでレイアウトが複雑な場合は「Text Only」出力を試す。
- OCR 精度向上:スキャン解像度を 300dpi 以上、言語設定を正確に。
- 変換失敗:PDF がセキュリティ保護されていないか確認し、事前に解除。
- 動作軽快化:一時ファイルの保存先を高速ドライブに設定する。
8. まとめ
MiniTool PDF Editor は、低コストかつ高機能を求めるユーザーに最適なオールインワンPDFソリューションです。
基本的なPDF編集から高度な形式変換、OCR、CAD連携まで幅広くカバーします。
企業の部門導入から個人のPDF管理まで、多様なシーンで活躍します。ぜひ本ガイドを参考に、MiniTool PDF Editor を使い倒し、PDF処理の効率化を実現してください。
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